神仙郷は、第二次世界大戦中から戦後にかけて、教祖・明主様が箱根強羅地域の自然環境の特質を巧みに生かしつつ理想郷として作庭したもので、昭和28年(1953)に完成しました。
庭園は、表門から日光殿へと至る導入部、日光殿の南側の芝庭、その北端の池泉から高所に向かうと神山荘(国の登録有形文化財)、また、観山亭があり、その周辺の築山、渓流、瀧、園路、さらには茶室・山月庵と茶庭、そして、竹庭、苔庭、萩の家などがあります。
その意匠、構成は独特かつ良好に維持されており、近代造園文化に寄与する意義深いものとして評価され、平成25年8月に国の登録記念物として指定され、令和3年3月には国の名勝に指定されました。