昨年秋、世界救世教教祖・岡田茂吉が造営した箱根・強羅にある「神仙郷」が、文化審議会より国指定の「名勝」として答申されましたが、このたび「官報」に文部科学省告示として掲載され、正式に「名勝」に指定されましたのでお知らせいたします。
神仙郷は、戦争末期から戦後にかけての極めて困難な時期に、岡田の理想に感銘し、全国各地から手弁当で馳せ参じた人たちの奉仕によって、昭和28年に完成したものです。
岡田は、荒廃し、混迷する社会にあって自信と希望を失った人々に、自然の山水美と人工的庭園美とを調和させた「一個の芸術品」としての庭を造営し、その上、箱根美術館を建設して、それらを一つのものとして楽しむことができる「真のパラダイス」を提供したいと願っていました。
また、日本人が芸術に対する高い審美眼、優れた技能を有していることを世界に知らせることが、国策上の一役を担うものであると願い、日本独特の建築美を誇る数寄屋建築による茶室等も設けています。
そして、その原点には、世界の人々に知ってもらいたい、楽しんでもらいたい、心安らかな時をもってほしいとの強い願いがありました。
私どもは、神仙郷の価値、魅力を感じていただけるよう努めてまいります。
神仙郷 名勝指定について
2021.03.26 | 新着情報